今回は、吃音者に多い早口を改善するための効果的な話し方についてご紹介していきます。
いつもボソボソとした話し方で悩んでいる人にも効果がありますので、ぜひ参考にしてください。
吃音者の話し方
吃音者の多くがもっている話し方があります。その代表的なものが早口です。
言葉を話すことにネガティブなイメージをもっているため、「会話を早く終わらせたい」と思っている人は僕だけではないでしょう。
いつも早口で話すクセをもっているため、一生懸命何かを話しても「え?なになに?」と聞き返された経験がある方がほとんどだと思います。
せっかく、苦手な言葉を精一杯ガンバって発言したのに聞き返されると、ものすごいストレスですよね。
またこの言葉を話さなければいけないのか、という自己嫌悪感に苛まれます。
「早口を直したいのに、クソっ」と思うこともあるでしょう。
このムカつく早口を直すには、どうしたらいいのでしょう。

話すことに自信がない
僕らが早口になってしまうのは、話すことに自信がないからとも言えます。
話すことに自信がなくなってしまうのは「どもってしまうだろう」という予期不安が頭を支配します。
そして、予期不安どおり吃音が出てしまうため、自己嫌悪に陥り話すことに対して自信を失ってしまうのです。さらに、早口に拍車がかかります。
この悪循環をなんとかするために、吃音治療に効果的な「ある話し方」があります。
この話し方をすることでどもりが激減します。さらに、どもりが減るだけではなく相手に魅力的な印象も与えることができます。
それでは、どもりが激減する話し方をお話していきます。それは、

抑揚をつけて話す
僕ら吃音者は、会話をするときリズム感がありません。ずっと、同じテンポで淡々と話すクセがあります。
元々日本人は、念仏を唱えるがごとく淡々と話す文化があります。
吃音者は、その淡々と話すクセをもっと悪化させた感じなのです。
僕は「そんなことないだろー」と思っていたんですが、自分の声を録音してみるとよくわかりました。恥ずかしかったですけどね。
ぶっちゃけ、自分の声のトーンの一定すぎるリズムにビックリしました。正に念仏なのです(笑)
感情のないロボットのようでもあります。
これは、自分の声をスマホなどで録音してみるとよく分かります。あなたも絶対やった方がいいです。
恥ずかしい気持ちはめっちゃ分かりますが、どうせ自分しか聞かないのでスマホで自分の声を録音してみたほうがいいです。
自分の現在地を知っておくのが一番大事ですので。
で、抑揚についてですが

欧米人のマネをする
欧米人などが話しているのを聞いていると分かると思いますが、いろんなテンションで言葉に強弱をつけて発音していますよね。
海外のドラマや映画を観るとものすごく分かりやすいはずです。
僕ら吃音者も、海外の人たちのマネをして言葉に抑揚をつけて話すことで、どもる頻度が格段に減っていくんですね。
話すときにリズム感があることで、感性である右脳を使うことになりますので、どもりが出にくくなるんです。
よく有名人が吃音を克服できた理由として、演劇俳優をしたとか、テレビの前では吃音が出ないという方が多いですよね。
その秘密として、リズム感をもって役に入っているという背景があります。
例えば、ドラマや映画で俳優さんがセリフを言うとき棒読みだとシラケますよね。映画監督からもカットが入るはずです。ぜったい抑揚のある話し方をしています。
そこに吃音克服のヒミツがあると僕は睨んでいます。

話すことに自信をもつ
今回の抑揚をつけて話す練習をすることでどもりを減らします。
さらに、もう1つの大事な要素として「話すことに自信をもつ」ことがポイントです。
自分が抑揚をつけてスムーズに会話をすることで、流暢に話した会話が耳に入ってきます。
この「耳に入る」ことが大事なのです。
耳から脳へ流暢に話せるという結果を伝達することで、脳が「キチンと話せる」という成功体験を積めるようになります。
この成功体験は吃音治療にとっては小さいかもしれません。
ですが、小さな成功体験を積み重ねることで自分に自信が生まれます。
自分に自信があれば、早口にならなくても堂々と会話ができるようになるのです。
早口の原因は会話に自信がないからですので。
ぜひ、抑揚を意識して少しずつスムーズに会話ができるようになっていきましょう。
・僕が克服したどもりを治す方法はこれだけ!